車に載せた地蔵寺の大日如来
どんな伝承か
旭村の地蔵寺の大日如来と犬興寺の大日如来、横須賀町養父の大日如来は、行基が一本の木から刻んだと伝える。地蔵寺のものは木の元で作られ全長五尺二寸と最も大きく、養父のは木の先で作られ最も小さい。ただし縁日の人出は像の大きさと正反対だという。地蔵寺の像はあまりに大きく重いので、昔寺が火事になったとき運び出すのに大変難儀した。それでいまも像を車に載せ、いざというとき裏口から引き出せるようにしてある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
愛知県伝説集(福田祥男・1961年(昭和36年))
『愛知県伝説集』は、福田祥男が昭和三十六年に著した愛知県の伝説集である。尾張・三河の山や海、淵や池、地蔵と観音、石や塚、城跡、地名、動物と変化、植物、祟りと怨霊などにまつわる言い伝えを、原型に忠実に再現することをめざして平易な文で語り直し、話の末に郡市名を添える。山の伝説から其の他の伝説まで十五の部に分け、あとがきでは前年に出した『愛知県伝説集・虹と黒潮』を全面的に改稿し増補したと記す。