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七日七晩念仏が響いた入定塚

所在地埼玉県秩父郡東秩父村大字皆谷(入定塚)
年代伝承
登場村人
出典秩父の伝説と方言

どんな伝承か

東秩父村皆谷の畑の中にあった入定塚は、往生塚とも呼ばれる。ある夕暮れ、鼠色の着物に手甲・脚絆をつけ、鉦を叩き鈴を振る年老いた六十六部の巡礼が村に来て水を乞い、村人の家で一杯の水を飲み干すと、鍬を貸してほしいと言った。わけを問うと、自分にはもう死なねばならない時が来たのだと静かに答えた。村人は止めきれず、夕闇の中を僧の示す畑まで行って穴を掘った。僧は念仏が聞こえなくなったら往生したと思ってくれと言い残して穴に入り、竹筒を地上に出して鉦を打ち念仏を唱えた。念仏は七日七晩続き、途絶えたのち村人は塚を築いて手厚く供養したという。

原典より

秩父郡東秩父村皆谷という所の畑の中に、「入定塚」という塚がありました。—— 秩父の伝説と方言 より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

秩父の伝説と方言

『秩父の伝説と方言』は、秩父市教育長鶴沢福松の序を付し、編集委員が執筆整理にあたって編んだ秩父地方の伝説と方言の集成である。秩父市と秩父郡に伝わる伝説を集め、武甲山麓のジジイ・ババア石、橋立鍾乳洞の悪龍、畠山重忠や坂上田村麻呂にまつわる話、伐ると祟る天狗松などを語り口調で記す。伝説は石・水・塚・屋敷跡・山と人物・地名・社寺および城跡・木に関する八つの部に分け、話によっては他地方の類話を注記する。

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