石の上で火を焚く雨たんぼ石ゆうや
どんな伝承か
安原町の、旧安原橋と新安原橋の安原側の川岸に、雨よばり石と呼ばれる大きな石がある。六十年ほど前まで、日照りの年には必ずこの石の上で雨乞いをしたという。はじめに神社で祈禱をし、皆で酒を飲みながら夜になるのを待つ。夕方、暗くなると石の周りに集まり、石の上でどんどん火を燃やす。それから二、三日すると必ず雨が降り、調子がよければその晩から降ったこともあった。この行事を雨たんぼ石ゆうやといい、今では年寄りしか知らなくなってしまった。
原典より
旧安原橋と新安原橋の、安原側の川岸に、雨よばり石と呼ばれる大きな石がある。—— 郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年))
『郡山の伝説』は、郡山市教育委員会が大島建彦の監修を受けて昭和六十一年に編んだ伝説集である。昭和五十九年度の「ふるさとの文化財調査事業」で調査員が市内全域から採集した伝説を中心に、郷土誌などで補った話を収め、采女伝説や坂上田村麻呂・源義家・弘法大師にまつわる話が多い。『日本伝説名彙』にならって木・石岩・水・塚・坂峠山・祠堂・家村・祭礼行事の部に分け、各話に伝承地と報告者名を添え、巻頭に監修者の解説を置く。