豆を供えると消える熊坂の疣地蔵
どんな伝承か
熊坂部落の東北に地蔵堂があり、部落の南西には田圃の中に熊野神社の小祠がある。この小祠は昔、熊坂字右エ門という館主が守護神として祀ったものと伝えられる。地蔵堂の本尊は木像で、月の二十四日が縁日、旧暦三月と八月の二十四日には祭りが行われる。この地蔵尊は世の中が平穏であることを好むといわれ、疣のある者が自分の年齢の数だけ豆を煎って供え、信心すると、数日のうちに知らぬ間に疣が消えるという利益があると伝えられている。そのため遠く西置賜の方面からも参詣する者があるという。
原典より
熊坂部落の東北に地蔵堂があります。—— 高畠町伝説集(山形県立高畠高等学校文芸班(編)・1957年(昭和32年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
高畠町伝説集(山形県立高畠高等学校文芸班(編)・1957年(昭和32年))
『高畠町伝説集』は、山形県立高畠高等学校文芸班が熊木成夫教諭の指導で編み、昭和三十二年に高畠町伝説集刊行会から発行した伝説集である。高畠町とその周辺に伝わる社寺の縁起、人物、怪異、動物、地名の由来などを、古老からの聞き書きと古記録から採り、内容の多くは郷土研究家安部名平次の蒐集による。神仏・人物・怪異・動物・什物・地物・地名・地誌の八篇に分け、町長の序と校長・安部名平次・武田好吉の文、編者の後記を付す。