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日蔵の六道巡りと菅公の化身

所在地奈良県吉野郡吉野町(椿山寺)
年代天慶4年(942)8月
登場日蔵、道賢、菅原道真の化身、醍醐天皇
出典将門伝説——民衆の心に生きる英雄

どんな伝承か

大和の金峯山にある椿山寺で修行していた日蔵(もとの名は道賢)は、将門が敗死した翌年の天慶四年八月、金峯山の石窟で苦行の最中に突然息絶えた。閻魔の王宮に至った彼は金剛蔵王権現に導かれて三界六道を巡り歩き、十三日目にこの世へ生き返ったと伝えられる。この話は『日蔵夢記』や『道賢上人冥途蘇生記』などに記されて名高い。六道巡りの途中、日蔵は菅原道真の化身だという鬼神に出会い、また道真を配流した咎で苦しみを受けているという延喜の帝の惨めな姿を見たといい、その冥界の消息は大きな反響を呼んだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

将門伝説——民衆の心に生きる英雄(梶原正昭・矢代和夫・1966年(昭和41年))

『将門伝説——民衆の心に生きる英雄』は、梶原正昭と矢代和夫が一九六六年に著した平将門の伝説の研究書である。茨城県岩井町をはじめ各地の伝説地の踏査と、縁起・古記録・地誌をもとに、将門の怨霊と調伏、七人の影武者、子の良門や娘の如蔵尼、寵妃桔梗ら落人の行方、後裔を名告る家々、伝説の伝播と文芸化をたどる。序章と三篇からなり、巻末に青森県から鳥取県までの伝説分布と、寺社縁起など関係文献の抄録を附録として付す。

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