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五反田のおとめ地蔵

所在地神奈川県伊勢原市岡崎大句(おとめ地蔵)
年代伝承(昔)
登場地元の伝承提供者
出典神奈川の伝説

どんな伝承か

伊勢原の大句というバス停のそばに、五反田と呼ばれる田がある。昔、五反田の地主の家に働き者の若い女中がいて、息子の嫁にと望まれたが、親類が「娘一人で、日の出から日没までに五反田へ苗を植えたら嫁にする」という難題を出した。娘は昼も休まず植え続け、あとわずかというとき日が沈みかけた。娘が涙ながらに祈ると、山陰に隠れかけた太陽が再び姿を現し、植え終えた瞬間に日は没して、娘は精根尽きて息絶えた。村人は憐れんでおとめ地蔵をまつり、五反田で儲けると娘が妊娠して死ぬという迷信が伝わるという。

原典より

芦の湖の九頭竜明神(足柄下郡箱根町) 二二七禁忌の伝説 二三一トウモロコシを作らぬ谷戸(川崎市野川) 二三一—— 神奈川の伝説(谷川平夫(文)/読売新聞社横浜支局 編・1967年(昭和42年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

神奈川の伝説(谷川平夫(文)/読売新聞社横浜支局 編・1967年(昭和42年))

『神奈川の伝説』は、読売新聞社横浜支局が一九六七年に編んだ神奈川県内の伝説集である。読売新聞神奈川県民版に昭和四十年九月から四十二年八月まで八十回連載された「神奈川の伝説」のうち六十五回分を収め、文は谷川平夫記者が書き、伝説の地を訪ねて住職や古老に聞いた話と現在の様子を添える。樹木・石・塚・水・坂や島・屋敷址・社寺・禁忌・地名の部に話を分け、大藤時彦の序文と巻末の解説・索引を付ける。

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