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槍と見誤ったトウモロコシの茎

所在地神奈川県愛甲郡清川村煤ヶ谷法論堂(経ヶ岳)
年代永禄十二年(一五六九)
登場三増峠の戦いの北条方落ち武者、武田信玄、北条氏康、三増峠の戦いの武将
出典神奈川の伝説

どんな伝承か

永禄十二年、武田信玄と北条氏康が三増峠で戦い、敗れた北条方の落ち武者たちは山伝いに逃げて、夜になって愛川町と清川村の境の経ヶ岳へたどり着いた。この山さえ越えれば助かると法論堂の集落へ下りようとしたところ、部落に数百本の槍が並んでいるのが見えた。敵が物陰で待ち伏せているに違いないと観念し、辞世を近くの洞穴に納めて腹を切ってしまう。槍と見えたものは、実をもぎ取った後のトウモロコシの茎だった。翌朝に亡骸を見つけた村人たちは、供養のためトウモロコシを作るのをやめようと申し合わせたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

神奈川の伝説(谷川平夫(文)/読売新聞社横浜支局 編・1967年(昭和42年))

『神奈川の伝説』は、読売新聞社横浜支局が一九六七年に編んだ神奈川県内の伝説集である。読売新聞神奈川県民版に昭和四十年九月から四十二年八月まで八十回連載された「神奈川の伝説」のうち六十五回分を収め、文は谷川平夫記者が書き、伝説の地を訪ねて住職や古老に聞いた話と現在の様子を添える。樹木・石・塚・水・坂や島・屋敷址・社寺・禁忌・地名の部に話を分け、大藤時彦の序文と巻末の解説・索引を付ける。

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