霊岸島に伝わる七つの不思議
どんな伝承か
中央区の新川、かつて霊岸島と呼ばれた一帯には七不思議が伝わる。この島には雷が落ちない、南天の木に実がつかない、円覚寺の薬師、港町に米屋という名の蕎麦屋がある、白銀町に糊屋という名の銭湯がある、箱根町の金毘羅、川口町に花屋という名の材木屋がある、の七つである。『遊歴雑記』や『郷土研究』に載る。
原典より
落雷無し、南天の木の実のつくことなし、円覚寺の薬師、港町に米屋という蕎麦屋あり、白銀町に糊屋という銭湯あり、箱根町の金毘羅、川口町に花屋という材木屋あり(遊歴雑記・郷土研究三ノ一一)。—— 武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・1976年(昭和51年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・1976年(昭和51年))
『武蔵の伝説』は、大島建彦と渡辺千佳子が昭和五十一年に著した伝説集である。埼玉県・東京都と神奈川県の一部にあたる旧武蔵国の伝説を、地誌・紀行・社寺縁起・区市史や『埼玉県伝説集成』などの文献と土地の口碑から集め、項目ごとに出典を添える。『日本伝説名彙』の六部門に家・村と祭礼・行事を加えた八部に分け、巻頭の「はじめに」で伝説の分類の方法を論じている。