甲首の夜盗虫
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どんな伝承か
川越市杉下では、夏の夜になると甲首の夜盗虫が田畑を荒らしたという。そのとき戸をあけて表に出て、「弁千代、弁千代、弁千代」と三声唱えると、夜盗虫の群れはたちまち群れを乱して逃げ去ってしまうと伝えられる。この夜盗虫は、昔の川越の夜戦で討たれた両上杉勢の怨霊であり、弁千代とは、その戦で勇ましく戦った北条方の少年の名であったという。害虫を戦場で没した者の霊のしわざとみる古い考え方に基づく伝承で、亡霊となっても弁千代の名は恐ろしいに違いないという俗信から出たものとされる。
原典より
夏の夜、甲首の夜盗虫が田畠を荒らす。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(上巻)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(上巻))
韮塚一三郎『埼玉県伝説集成——分類と解説 上』を全487話・伝説(土地別の異伝)単位で収録(巻中の<解説>・[参考]・和歌・注は本文に内包)。
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川越市の伝承
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