家康が駒を繋いだ林泉寺の槇と権現井戸
どんな伝承か
越谷市増林の林泉寺に、家康駒止めの槇と呼ばれる木があり、市の天然記念物に指定されている。天正十九年、徳川家康がこの地方に野遊びに出た折、林泉寺に立ち寄って駒を繋ぎ、しばらく休んだと伝えられる。境内には、家康が口をすすぎ手を洗ったという権現井戸もあるが、今は水が涸れている。出典は『越谷市の史蹟と伝説』。
原典より
徳川家康が、天正十九年この地方に野遊びの折林泉寺に立ち寄り、駒を繋ぎ小憩されたという。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。