旱に村人が水神を祭る雨乞松
どんな伝承か
ときがわ町の大附、その小字である山田に、雨乞松と呼ばれる松がある。ひどい旱のときには村人がここに集まり、水神を祭って雨を祈ったという。『新記』巻一九二に見える。同書はこれと並べて、越生町上谷にも雨乞松という字地があり、卯月花というところの西にあたると記している。
原典より
上谷には雨乞松という字地がある。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。