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龍神の姫が去った元宿の沼と割れた皿

所在地埼玉県東松山市元宿
年代伝承
登場旅の武士
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 上

どんな伝承か

東松山市元宿の沼に、昔、美しい姫が住んでいた。旅の武士と夫婦になり、幸せに暮らしていたが、二人の間の子が六つになると、姫は「もうこの子も心配のいらない年になった」と言って沼に入ってしまった。姫は沼の龍神だったのである。その後、武士の家に祝いごとがあると、入用の物はみなこの沼から出てきて少しも不自由しなかった。ところがあるとき、女中が借りた皿を一枚誤って割ってからは、ぴたりと出なくなったという。『川越地方郷土研究』第四冊に載る。

原典より

昔、元宿の沼に美しい姫がいた。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。

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