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美女に化けて人を惑わす狐坂

所在地東京都港区(狐坂)
年代伝承
登場化け狐
出典江戸傳説

どんな伝承か

狸坂の西、三軒家町に接した坂を狐坂という。ここも昔は寂しい場所で、化け狐が棲んでいたと伝わる。狸坂の狸と狐坂の狐にはそれぞれ縄張りがあり、めいめい人を化かしていたという。狐のほうは女に化けるのが得手で、日が暮れると二本松から一本松のあたりに美しい女が現れた。通りかかった者がよからぬ気を起こして声などかければ、たちまち術にかかり、あたりをむやみに引き回された挙句、坂下の溝へ放り込まれてひどい目に遭ったという。仮名垣魯文の『花裘狐の草紙』は、この界隈の狐と狸の話に猫を加えて書かれたものである。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

江戸傳説(佐藤隆三)

『江戸傳説』は、佐藤隆三が著した江戸と東京の伝説集である。将門の首塚、番町皿屋敷、お玉ヶ池、置てけ堀、縁切榎、矢口渡など、市中と近郊の塚・池・坂・井戸・寺社にまつわる由来譚や、化け狐・猫又の怪異を、『江戸名所図会』『将門記』などの記録を引きつつ語る。目次に四十の項を番号順に並べ、口絵の図絵と目次番号に対応した伝説分布図を添え、巻末に資料参考書目を付す。

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