昼に星が見える御射山の原の松
どんな伝承か
信州南佐久の御射山の原に、幹がふたつに分かれた松の大木がある。星見の松と呼ばれ、この松に登って梢越しに中天を仰ぐと、昼間でも星が見えるという。ただし星が見えるのは、御射山の神事が行われる七月二十七日の昼十二時に限るとされる。御射山の原は別名を流鏑馬の原ともいい、松原神社から西北へ半里余り、およそ二キロのところにある。
原典より
この松に上って、梢を通して中天を見ると、昼間でも星が見えるという。—— 信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年))
『信州七不思議』は、降幡利治が昭和五十九年に著した信州各地の七不思議を集めた本である。諏訪大社上社と下社の御神渡りや筒粥に始まり、松原湖、生島足島神社、川中島古戦場、志賀高原、浄光寺、雲上寺、立石など県内各地に伝わる七不思議を、町村誌などの資料と聞き取りをもとに記す。各地の七つの事柄を箇条に掲げて関わる社寺や史跡の解説を添えるガイド風の構成で、序では越後の人が信州人の気質を評した七不思議を紹介する。