昼の星と月が見える二つの井戸
どんな伝承か
鳴海の天神七不思議の四つ目は二つの井戸である。清水の駅の西の端にある星見の井戸は左近の井戸ともいい、井戸の中から昼でも星が見えると伝えられていた。清水の駅から北へ五百メートルほどの所の月見の井戸は右近の井戸ともいい、もとは滝原の山伏大乗院の屋敷の中にあったが、いまはある家の屋敷内にあるという。こちらは井戸の中にいつも月が見えるといわれている。
原典より
井戸の中から昼でも星が見えると伝えられていた。—— 信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年))
『信州七不思議』は、降幡利治が昭和五十九年に著した信州各地の七不思議を集めた本である。諏訪大社上社と下社の御神渡りや筒粥に始まり、松原湖、生島足島神社、川中島古戦場、志賀高原、浄光寺、雲上寺、立石など県内各地に伝わる七不思議を、町村誌などの資料と聞き取りをもとに記す。各地の七つの事柄を箇条に掲げて関わる社寺や史跡の解説を添えるガイド風の構成で、序では越後の人が信州人の気質を評した七不思議を紹介する。