足が立たなくなる伊川のおとばし様
どんな伝承か
北九州市門司区伊川の西条に、おとばし様の名で呼ばれる大歳神社がある。火をつかさどる神とされる。社の近くには、この神が足を洗ったと伝える蓮池があり、周囲は五〇ほどあったという。その池に足を踏み入れた者は立てなくなるといわれ、いまも境内を荒らせば祟りを受けて足が立たなくなると語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。