疋田小三次のろいの井戸
どんな伝承か
八幡西区折尾の東筑二丁目、正願寺の裏手の墓地に古い井戸がある。大きな丸い石でがっちりと蓋がしてあり、三〇〇年このかた、蓋を開けると祟りがあると地元に伝えられ、今まで中をのぞいた者は一人もいないという。「疋田小三次のろいの井戸」と呼ばれ、井戸の中には、処刑ののちに小三次親子の大小の刀や衣類が投げ込まれたと伝えられている。殿屋敷の墓と並んで、小三次親子の怨みを今に伝える場所である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。