合馬の祖霊・地主神祭
どんな伝承か
小倉南区合馬では同じ先祖から出た分家が多く、藩政時代までは、土着の先祖や最初に入植した人の霊を祖霊、地主神としてまつっていた。祭礼も本家と分家、あるいは同族の間で当屋制によって営まれた。たとえば山本と網代に住む日吉氏の一族は、七月下旬に山本の水上山の頂上近くにある日吉権現の祠に参拝したのち、先祖祭りを行っていた。しかし今では、この祭りもほとんど絶えてしまったようである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。