三〇〇年伝わった砂津神楽の岩戸の舞
どんな伝承か
北九州市小倉北区に伝わる砂津神楽は、旧砂原村に三〇〇年ほど前から受け継がれてきたものである。砂原と仲津口の両村が合わさって砂津村となったのは明治二十年のことであった。舞い手は二六人の男が次々に立ち、三人が笛と擦り鉦、太鼓で囃す。大祓の儀に始まり、十二番目の岩戸の舞で幕を閉じる。昔は村人が総出で行ったという。明治より後は戦争のため中断が重なり、昭和二十七年に一度は復活したものの、時代に押されて続かなかった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。