東大野八幡神社の秋大祭と井手浦の当番奉仕
どんな伝承か
小倉南区母原の東大野八幡神社の秋の大祭は十一月十一・十二日で、十一日夜の前夜祭に神楽が奉納される。十二日の御神幸では井手浦の氏子が三年に一度当番として奉仕し、前日に三台の神輿のうち一台を若い衆が練りながら井手浦に持ち帰る。翌日、白装束の若者に担がれた神輿は五色の布で飾った馬を供にして神社へ向かい、三台がそろうと神移しをしてお旅所まで御神幸となり、伊勢音頭を歌いながら練り歩く。大祭の前には敷地祓いがあり、神職や総代、太鼓舁きらとともに榊台が氏子の各家を回る。迎えた家は用意した塩水を小笹か南天の葉で榊台に振りかけて祓いを願い、米一升を献じる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。