野面の盆踊り
どんな伝承か
八幡西区野面に伝わる「野面の盆踊り」は市指定の無形民俗文化財で、江戸時代の後期に中間地方の盆踊りを習い覚えて持ち帰ったものと伝えられる。毎年八月十三・十四日に踊り、まず地区の長泉寺で踊ってから初盆の家を回る習わしが続いている。歌は「夏はほたる」「奴」「うつつ白浪」などで、扇子を手に踊る格調の高い優雅なもので、輪踊りの初めに踊る「だし」には振りがあり、三味線と太鼓の囃子はあるが唄はない。歌詞の間に「ほめ言葉」と「返し言葉」が入るのも特徴で、芦屋役者の流れを汲む芸能ともいわれる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。