黒崎・木屋瀬の千人参り
どんな伝承か
八幡西区黒崎では帆柱四国八十八か所の遍路が行われ、これを千人参りと称した。内容は天籟寺の場合と同じである。同区木屋瀬でも春に千人参りがあり、近辺の定められた八十八か所の寺々を四泊あるいは五泊の日程で巡る。宿は信者の中の有志が自宅を提供した。巡拝者は背に「同行二人」と書いた法被をつけ、笠にも同じように書く。迎える寺では近所の信者が種々のものを用意して接待をし、特に新仏のある家は巡路に仏をまつって参ってもらった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。