天女は敵の密偵、白米を流した猪鼻城
どんな伝承か
千葉氏と結ばれた天女については、さらに別の言い伝えもある。天女の正体は敵方が送り込んだ密偵で、そのために後に猪鼻城は落ちることになったというのである。またこの城をめぐる攻め合いのさなか、城の中のありさまを敵に見抜かれないよう、城の上から白米を滝のように流し落とし、あたりの見通しをきかなくしたとも伝えられている。
原典より
なお、この城の攻防戦に当って、敵から城内の配置を確認されないようにと、城の上から白米を滝のごとく流して、あたりを見えなくしたという伝えもある。—— 千葉市の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
千葉市の伝説(平野馨)
『千葉市の伝説』は、平野馨が千葉市内に伝わる伝説をまとめた文章である。日本武尊と弟橘媛、行基、千葉氏の祖と天女、源頼朝、徳川家康・家光にまつわる話を中心に、神社仏閣・塚・泉・池・橋・地名の由来や、千葉笑い・雨降かっこなどの行事の起こりを集める。四十三の短い項を古代から近世へおおむね時代の順に並べ、多くの見出しに町名を添え、ところどころに別伝や発掘調査の結果を書き添える。