世禰姫が人柱となった川越築城
どんな伝承か
太田道真と道灌の父子が川越城を築こうとしたが、地盤が緩く工事は行き詰まった。ある夜、道真の夢枕に竜神が現れ、翌朝いちばん早く来た者を人柱に立てれば城は成ると告げる。道真は飼っていた犬を差し出すつもりでいたが、朝いちばんに姿を見せたのは娘の世禰姫であった。姫はみずから人柱になると申し出て、七ツ釜の渕に身を沈め、城はようやく完成したと伝えられる。
原典より
太田道真・道灌父子が川越城を築く際、地盤が軟弱で難航した。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説))
韮塚一三郎『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』(歴史伝説の巻)を全608話・伝説(土地別の異伝)単位で収録(<解説>・[参考]・和歌・注は本文に内包)。埼玉県下の歴史伝説(塚・城址・古戦場・武将〈新田義貞・畠山重忠・太田道灌ら〉・史跡・寺社縁起等)を、所在地(市町村・字・社寺)と出典(新編武蔵風土記稿・各市町村史等)を付して体系的に集成した中巻。