疣地蔵(その十)
どんな伝承か
羽生市中手子林の元塩田家、名主の家柄で大正の初めごろにこの地を去った家の屋敷跡に、疣地蔵と呼ばれる地蔵が立っている。像高は約一・三メートル、台石には明和六年巳丑九月二十四日と記されている。この地蔵尊は疣を治してくれるといわれ、願をかける者は自分の好みの歌を途中まで歌って治療を願い、全治したら残りを全部歌ってお礼参りをするという。最近まで、稀にではあるが祈願する者があったと伝えられる。
原典より
竜渕寺境内に東面して小さな地蔵堂がある。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説))
韮塚一三郎『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』(歴史伝説の巻)を全608話・伝説(土地別の異伝)単位で収録(<解説>・[参考]・和歌・注は本文に内包)。埼玉県下の歴史伝説(塚・城址・古戦場・武将〈新田義貞・畠山重忠・太田道灌ら〉・史跡・寺社縁起等)を、所在地(市町村・字・社寺)と出典(新編武蔵風土記稿・各市町村史等)を付して体系的に集成した中巻。