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笈が動かなくなった川口善光寺の弥陀

所在地埼玉県川口市舟戸町(善光寺)
年代伝承
登場定尊、開山定尊法師、善光寺の開山
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 中

どんな伝承か

川口善光寺の阿弥陀三尊は、開山の定尊法師が信濃の善光寺に籠もったとき、本尊のお告げを受けて建久六年に模して造ったものという。像が完成すると阿弥陀如来は、鎮まるべき地に着けば不思議が起こるので、それを目印に安置せよと告げた。法師は像を笈に納めて旅立ち、大河を渡って川口に着くと、芝原に像を下ろして念誦した。再び背負おうとすると像は大岩のように動かず、ここが告げられた地だと悟って草堂を建てて祀った。これが川口の善光寺だという。

原典より

定尊法師は模造の弥陀如来を笈に入れて、鎮座の地を求めて吾妻路さして旅立った。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。

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