祭りの晴雨を奪い合う諏訪様と富の地蔵
どんな伝承か
富士見市鶴間のお諏訪様と、三芳町上富の多福寺にある富の地蔵は、ひどく仲が悪いと伝えられる。富の地蔵の祭りの四月二十四日が晴れると、お諏訪様の八月二十七、二十八日の祭りには雨が降る。逆にお諏訪様の祭りが晴れれば、富の地蔵の祭りの日は雨になるという。
原典より
鶴間のお諏訪様と富の地蔵(多福寺内)はたいへん仲が悪く、富の地蔵様のお祭りの四月二十四日が晴れていると、お諏訪様のお祭りの八月二十七、二十八日は雨が降る。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。