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雪形で稔りを占うニウツムリ

所在地秋田県羽後仙北の境の山(乳頭山)
年代不明(古くからの習俗)
登場里人
出典定本柳田国男集 第1巻

どんな伝承か

稲を積む場をニホと呼び、これを新穂の意と解する人が今もそちこちにある。岩木山の谷の奥にはニヒボの滝があり、厳冬にその滝の氷の形によって次の収穫の豊凶を占おうと、深い雪を分けて見に行く農夫がもとは多かった。漢字では乳穂とも書き、人の乳房の形に氷るともいったが、それは恐らく文字の知識のある者の想定に限られ、普通にはこれがニホであることを皆知っていた。羽後の仙北の境の山には、ニウツムリという遠くから見える一峰があって、文字では乳頭山などと書いているが、形は明らかに稲ニホに近い。しかもある季節に消え残った雪の形を眺めて来る秋の稔りを占う点は、津軽の山中の滝とも似ていた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第1巻』は、柳田国男の著作を集めた著作集の一巻である。椰子の実の漂着から日本人の渡来と稲作を海の道に求める論考と、海神宮考・みろくの船・根の國の話・寶貝のこと・稻の産屋などの諸篇、大正期の南島旅行に基づく『海南小記』、昭和二十六年八月の自序をもつ『島の人生』を収める。いずれも海と島を舞台に、ニライカナイや宝貝、漂着や島の復興をめぐる民俗と歴史を論じている。

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雪形豊凶占い稲作儀礼稲積

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