手を交わす雪形の人形山
どんな伝承か
越中の東礪波郡、城端町から六里ほど入った越中と飛騨の境にそびえる山である。四月から五月ごろ、山肌に残る雪の形が、人が手を交わして立っている姿に見えるという。土地の人はその雪形を目安とし、交わした手がほどけようとする時分になると、山へ入る仕事を始めるのだと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年))
『日本伝説名彙』は、柳田國男の指導のもとに日本放送協会が昭和二十四年に編んだ伝説の名彙である。全国の伝説を、その拠り所となる木・石・岩・橋・清水・淵・塚・坂・屋敷・地蔵などの地物の名ごとに集め、伝わる県郡村名を付して、郡誌・市町村誌や伝説集、民間伝承誌などの出典を括弧で示す。冒頭に柳田の「傳説のこと」を置き、木・石岩・水・塚・坂峠・祠堂の部に分けて、巻末に資料の解説と種類別索引を付す。