灯台の光に落ちる尻屋崎の渡り鳥
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どんな伝承か
大正九年の九月一日であったかと思う。著者は奥州の海岸を伝って、とうとう尻屋岬の突角に辿り着き、灯台裏手の岩に腰をかけて、荒く寂しい北方の海を眺めた。三戸郡の鮫港からこの附近に来て事業をしている本間という人が親切に世話をしてくれたので、別れに臨んで、南九州へ行ったら大隅の佐多岬から必ず通信をしようと約束した。四か月後、佐多の田尻という村に宿して元旦の鶏の声を聞いた。佐多の灯台監守の三宅氏は尻屋のこともよく知っており、尻屋や遠州の御前崎などでは渡り鳥の季節に灯台の光に迷わされ、大小無数の鳥類が突き当たって落ちて死ぬが、佐多では神の森がよく茂っているせいか、そうしたことが少ないと話した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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東通村の伝承
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