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灯台の光に落ちる尻屋崎の渡り鳥

所在地青森県下北郡東通村大字尻屋(尻屋崎)
登場柳田国男、灯台監守三宅氏、本間、鮫港から来て事業をする人
出典定本柳田国男集 第1巻

どんな伝承か

大正九年の九月一日であったかと思う。著者は奥州の海岸を伝って、とうとう尻屋岬の突角に辿り着き、灯台裏手の岩に腰をかけて、荒く寂しい北方の海を眺めた。三戸郡の鮫港からこの附近に来て事業をしている本間という人が親切に世話をしてくれたので、別れに臨んで、南九州へ行ったら大隅の佐多岬から必ず通信をしようと約束した。四か月後、佐多の田尻という村に宿して元旦の鶏の声を聞いた。佐多の灯台監守の三宅氏は尻屋のこともよく知っており、尻屋や遠州の御前崎などでは渡り鳥の季節に灯台の光に迷わされ、大小無数の鳥類が突き当たって落ちて死ぬが、佐多では神の森がよく茂っているせいか、そうしたことが少ないと話した。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第1巻』は、柳田国男の著作を集めた著作集の一巻である。椰子の実の漂着から日本人の渡来と稲作を海の道に求める論考と、海神宮考・みろくの船・根の國の話・寶貝のこと・稻の産屋などの諸篇、大正期の南島旅行に基づく『海南小記』、昭和二十六年八月の自序をもつ『島の人生』を収める。いずれも海と島を舞台に、ニライカナイや宝貝、漂着や島の復興をめぐる民俗と歴史を論じている。

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