遊女花鳥と佐原喜三郎の脱島
どんな伝承か
二人目の遊女流人は花鳥といい、近藤富蔵の翌年に八丈島へ来た。罪は放火で、まだ十五歳であった。二十六の年に村上無宿の万吉、下総佐原村の百姓喜三郎、大倉村無宿の茂八らと共謀して抜け舟を試み、これは首尾よく成功している。この一件はのちに尾ひれをつけて講釈師などが語り伝えたが、佐原の喜三郎は実際には二年足らずしか島にいなかったから、花鳥と知り合ったのも島へ来てからのことであった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。