新旧五種の臼が併存する半島の村
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どんな伝承か
郷沢の佐藤氏の土間には、兎の杵のほかになお二通りの臼があった。石の挽臼と、入口右手の地唐臼である。この新旧の雑居が可笑しいと思っていると、村にはさらに第五種の賃搗きの臼屋があるという。半島で流れが無いので水車ではなく、電気を動力にして多数の杵を動かしているのである。本吉郡の大島でも唐桑の牛島でも、ちゃんと石臼があるのに手杵で豆の粉をはたいており、旧盆の季節が近づくと、これらの在所から石油発動機の渡船に乗って、娘や女房たちが毎日五升一斗の小麦の袋を背負い、気仙沼付近の水車小屋へ団子用の粉を挽きに泊まりがけで渡って来るという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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この地域の伝承
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