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正月に挿す枳殻・柊・トベラ

所在地長崎県対馬市
年代昭和6年(旅中見聞)
登場柳田国男、観察者
出典定本柳田国男集 第3巻

どんな伝承か

対馬北部では、正月七日の朝に枳殻の枝へ柊の葉を添えたり、モロクゲの枝を挿したりする習わしがある。モロクゲズという仕事の夜に泰山府君へ供える榛の葉にちなむものだとも言われる。この辺りでは泰山府君のために門口へ榛の枝やツルノハを挿すといい、正月には柊、節分にはトベラを挿すとも聞いた。柳田国男は、柊は名がよく似ているので取り違えて用いられるようになったのではないかと推し量っている。

原典より

此辺の泰山府君は門口に榛の枝、ツルノハを挿すといふ。—— 定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第3巻』は、柳田国男の紀行・日記・随筆を集めた著作集の一巻である。相模・武蔵の村々を歩いた「水曜手帖」、昭和二十三年八月の自序を持つ「北国紀行」、明治四十三年の「五十年前の伊豆日記」、国際聯盟の委任統治委員会に勤めた大正十一年の「瑞西日記」と「ジュネーブの思ひ出 その他」を収める。後半の「菅江真澄」は昭和十七年二月の序を付け、真澄の著述と旅の跡を年を追ってたどり、写真解説を添える。

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