山男が使った荒沢不動の木臼
どんな伝承か
陸奥三戸郡留崎村荒沢の不動は、頗る古い社である。ここには往古、山男が使用したものだという木臼が伝わっており、高さ三尺、周り二尺余りある。ほかに処々虫の食った杵もあって、山男はこれで木の実を搗き、自らの食としたのだと語られている。『糠部五郡小史』上にそう記されているが、その臼の用法を里の人々がどのようにして知り、また、どうやってこれを貰い受けることになったのかを語る書き伝えを、柳田国男はまだ知らないと書き添えている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。