トップ > 京都府の伝承 > 京都市

雲林院の花供養に現れた夕顔の君の霊

所在地京都府京都市北区紫野雲林院町(雲林院)
年代不明(能楽『半蔀』)
登場光君、雲林院の僧、夕顔の君と契った貴公子
出典異界巡礼

どんな伝承か

『源氏物語』夕顔の巻を典拠とする能楽『半蔀』の筋。京の紫野の雲林院に住む僧が一夏の間、立花供養をしていると、花の陰から一人の女が現れて白い花を供える。何の花かと僧が尋ねても、五条あたりに住む者とだけ答えて立ち去った。僧が五条あたりを訪ねると、夕顔の白い花が咲きこぼれ蔓のからんだ家から、半蔀を押し上げて夕顔の君が現れ、光君がこの宿の夕顔を賞でたのが縁で契りを結んだことなどを語る。舞を舞ううちに明け方となり、半蔀の中へ消え去ったという。夕顔の花が霊の依代であることを示す例とされる。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

異界巡礼(小松和彦)

『異界巡礼』は、小松和彦が著した民俗学の論集である。狐が人に化ける方法と如意宝珠、蓮如絵伝の異人、鬼退治譚と怨霊、家の盛衰をめぐる民話、夢信仰、巫女と陰陽道、洞窟や龍宮の他界観、人を神に祀る信仰、神隠しなどを、昔話・説話・絵巻・お伽草子と高知県物部村などでの調査をもとに論じる。論考と随想を部に分けて並べ、「民俗のランドスケープ」の部には妖怪、凧上げ、祓い、霜月祭り、呪い人形をめぐる小文を収める。

種別から探す

夕顔亡霊依代源氏物語

京都市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『異界巡礼』の伝承