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浄瑠璃寺に飛来した多聞天狗

所在地静岡県袋井市芝(浄瑠璃寺)
年代享保年間
登場小笠尾太夫、天狗となった笛の名人(多聞天)
出典日本の妖怪伝説

どんな伝承か

小笠山の多聞天狗の宮社は寛永年間に建てられたが、その造営をめぐる話が浅羽芝村の禅寺浄瑠璃寺に伝わる。享保年代のある年、方丈でうたた寝していた住職のもとへ大鳥が飛んできて長押にとまり、住持よと三度呼んだ。羽音と人の言葉から天狗の眷族と悟った住職がおそるおそる顔を出すと、相手は小笠山の多聞天、すなわち尾太夫天狗だと名乗り、自分にはまだ宮社がないので造ってほしいと頼んだ。住職は喜んで引き受け、檀家のために来訪の証として何か書き残してほしいと願い出たという。

原典より

翼の羽音、人語の具合から、住職はこれこそ天狗の眷族にちがいないと思った。—— 日本の妖怪伝説(小笠好恵・1966年(昭和41年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の妖怪伝説(小笠好恵・1966年(昭和41年))

『日本の妖怪伝説』は、小笠好恵が各地に伝わる奇談・怪談を読み物にまとめた伝説集で、序は昭和四十一年五月付である。浅茅が原の一つ家、四谷怪談、九尾の狐、安達が原の黒塚、道成寺、鍋島の化け猫など、岩手から熊本までの四十五話を、伝えられた形をなるべく崩さずに書き直し、おおむね東から西へ並べる。雨月物語や小泉八雲など書物に拠る話のほか近年の体験談も混じり、一部の話の末にはゆかりの寺社へ行く「順路」を付ける。

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