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井戸に血を見せ高笑いする蛇姫の怨霊

所在地茨城県水戸市(東清寺)
出典日本の妖怪伝説

どんな伝承か

佐竹一族がまだ水戸に栄えていた頃、領主の一人娘は体中に斑点があり、顔も蛇そっくりだった。領主は噂を恐れて付き人以外を近づけず、鏡も決して見せずに育てた。年頃になった姫は侍女の目を盗んで庭を歩き、片隅の古井戸をのぞいて初めて自分の容貌を知り、ひとり悩んだすえ、ある夜その井戸に身を投げた。両親は亡骸を庭にひそかに埋め、侍女たちを口止めして遠国へやった。ほどなく井戸の水が血のように赤く変わり、天井裏から不気味な高笑いが城中に響くようになったので、領主は法要を営み三宝荒神を祀って慰めた。東清寺境内の荒神社がそれだという。

原典より

かの古井戸の水が、突然、血の色のよう真赤になったり、薄気味悪い高笑いが天井裏から城内一ぱいに響いたりするのである。—— 日本の妖怪伝説(小笠好恵・1966年(昭和41年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の妖怪伝説(小笠好恵・1966年(昭和41年))

『日本の妖怪伝説』は、小笠好恵が各地に伝わる奇談・怪談を読み物にまとめた伝説集で、序は昭和四十一年五月付である。浅茅が原の一つ家、四谷怪談、九尾の狐、安達が原の黒塚、道成寺、鍋島の化け猫など、岩手から熊本までの四十五話を、伝えられた形をなるべく崩さずに書き直し、おおむね東から西へ並べる。雨月物語や小泉八雲など書物に拠る話のほか近年の体験談も混じり、一部の話の末にはゆかりの寺社へ行く「順路」を付ける。

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