狐に化かされた話 (11)
どんな伝承か
国分の山崎光子が語る自身の体験。式場病院ができたころ、夜中の十二時ごろに子供が病気になり、看護婦が起きているからと熱さましの薬をもらいに出かけた。ところが道の途中でどうにもおかしくなり、〈こんなおかしな事はないのに〉と思ってしばらくしゃがみ込んで考えていた。そのうちに憑いていたものがフーッと離れていき、気がつくとすぐ角のところまで来ていて、家がどこか分かったという。狐にまわされたのだ、この辺りは淋しかったのだからと語る。
原典より
国分新田(いまの北国分)なんかで、祝いごとに招ばれて、帰りにみやげなんかもらって、いっぱいきげんで練兵場のあたりをふらふら歩いてくると、よく狐に化かされたという話は聞きましたね。—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。