腹切様
どんな伝承か
国分の山崎尤三が語る。家を出てすぐ、電柱のところに小さな神様が祀られている。昔の侍が酒を飲んで腹を刺したところだというので、そこを腹切様と呼ぶのだという。風邪をひいて咳が出るとき、この神様に七回続けてお参りして願をかけると治り、治ると竹をこれくらいの長さに切って半分に酒を入れ、灯をともして供えた。語り手の子供の時分には年中供え物が上がっていた。今でも信心深い人は湯飲みで酒を供え、一週間願をかけるとどんなひどい咳でも治るといい、遠くからもお詣りに来る人があると語る。
原典より
そこ、家出るとすぐ、電柱の所に小さな神様があるんでしょ。—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。