日枝神社の力石と力自慢の時代
どんな伝承か
国分の日枝神社には、何貫目と目方を刻んだ卵形の力石があった。裸で持ち上げて力自慢をする者もあったが、話者の代になるとあまり行われなくなったという。話者の親の世代には盛んに行われ、十八貫などと書かれた石は卵のような形で持ちにくく、明治の初め頃には祭りの余興として競技されていたらしいと語られる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年))
『市川の伝承民話 第1集』は、市川民話の会が昭和五十五年に編んだ民話の資料集である。市川市教育委員会の事業として昭和五十四年度に千葉県市川市の国分・北国分・行徳・南行徳で行った採訪調査のうち、テープ起こしを終えた語りを、方言も残して話者の息継ぎのままに記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部に分けて地区別に並べ、話末に話者・地区・記録者の名を添える。