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三枚の札で鬼婆から逃れた娘

所在地千葉県市川市行徳
年代伝承
登場迷子の女の子・鬼ばば・神様・父親
出典市川の伝承民話 第2集

どんな伝承か

行徳で語られた三枚のお札の昔話。盆花を採りに行った三人の娘のうち一人が迷子になり、灯りを頼りにたどり着いた家の主は角の生えた鬼婆だった。鬼婆は娘を縄で縛るが、便所で泣く娘の涙の光の中から白衣の神様が現れ、火・川・山になる三枚の札を渡して窓から逃がし、縄を格子に結んで娘の声で返事をしてくれた。追いついてきた鬼婆に娘は札を投げ、火と川と山で行く手を阻みながら家にたどり着く。娘を追って来た鬼婆に父親は、娘は釜の中にいると言って中に入らせ、蓋をして石を載せ、釜茹でにしてしまった。親子は抱き合って喜んだという。

原典より

女の子三人が、盆花をとりに行ったんだって。—— 市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年))

『市川の伝承民話 第2集』は、市川民話の会が昭和五十六年に発行した民話資料集である。千葉県市川市の曽谷・宮久保・下貝塚と行徳の古老から聞き取った、狐や狢に化かされた話、火の玉、伝説、昔話、唄、暮らしの禁忌や苦労話を、方言を残した語り口のまま記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部を地区別に並べて各話の末に話者と記録者を記し、巻末に語り手の紹介、話者と採訪者の名簿、採訪記、あとがきを付す。

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