香炉塚
どんな伝承か
市原市の菊間・手永・武士台・君塚などに伝わる。むかしデーデッポという雲をつくばかりの大男が、西の方から海をこえてやって来た。その足跡といわれるものが、足の形をした窪地や沼沢地となって各所にある。大きな足の裏についた泥をはらい落としたときにできた山の一つが、菊間にある香炉塚である。巨人は丘に腰をかけ、長い手を海にのばしてアサリやハマグリをすくって食べ、その殻を捨てた跡が、いま散在する貝塚群だという。手永の地名も巨人の手の長さにちなむ。こうした巨人は東上総ではライラッポ、東葛飾ではデータラボッチと呼ばれている。
原典より
市原市菊間・手永・武士台・君塚・平田・島野・大六天・アモダなど。—— 房総の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の伝説(平野馨)
平野馨編『房総の伝説』を全245話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。