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百姓から大金をまきあげた女

所在地東京都新宿区上落合
年代江戸時代・寛保二年(一七四二)
登場百姓伝右衛門と下落合源右衛門の娘
出典新宿と伝説

どんな伝承か

上落合の百姓伝右衛門の一人娘が病になり治らないので、雑司谷の鬼子母神に七日間の祈願をした。その七日目の日暮れ、堂に上がると若い女が経をあげており、女は百姓を見るなり今日が満願でしょうと言い当て、娘の病を治してやるから母を助けてほしい、下落合の源右衛門のところへ行けば分かると頼んだ。百姓はキツネであろうと考え、翌朝源右衛門を訪ね、借金までして一五両でキツネを買い取り、山へ放してやった。しかし娘の病は治らず死んでしまう。のちに人に言われて源右衛門の家を見に行くと、鬼子母神で会った女がおり、それは源右衛門の本当の娘であった。キツネが人に化けたのではなく、人がキツネに化けて大金をまき上げたのだという。

原典より

場所 上落合(番地不明)時代 江戸時代 寛保二年(一七四三)上落合の百姓伝右衛門に一人娘がいた。—— 新宿と伝説(新宿区教育委員会・1969年(昭和44年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

新宿と伝説(新宿区教育委員会・1969年(昭和44年))

『新宿と伝説』は、新宿区教育委員会が昭和四十四年に編んだ区内の伝説集である。カッパが出る坂、四谷怪談のお岩、矢来町の化け石、女幽霊が掘った清水など、牛込・四谷・戸塚大久保・新宿・淀橋柏木落合の各地に伝わる六十二の伝説を、江戸の地誌や随筆などから採って収める。第一章で伝説の分布と型を概説し、第二章では地域別に、各話へ場所・時代・出典・解説・参考書を添える。

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