子の夜泣きを止める夜啼橋
どんな伝承か
行川の村の北、一丁に満たない所に架かる橋は夜啼橋と名づけられている。子どもが夜泣きをするとき、この橋に願を掛けると自然に夜泣きが止むといわれ、願ほどきのお礼には小さな絵馬をこの橋に奉納する。
原典より
村の北の、一丁に足らない処に懸つて、夜啼橋と名づけられた橋があるが、小供の夜泣きするのに、此橋に願を掛ける時は、自然と、その夜泣きが止むと言はれてゐる。—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1917年(大正6年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1917年(大正6年))
『日本伝説叢書 上総の巻』は、藤沢衛彦が大正六年に編んだ上総国の伝説集である。夷隅・長生・山武・市原・君津の五郡にわたり、地名の由来、社寺の縁起、城と武将の事跡、大蛇や狐つきの怪異、俚謡や民間の風俗を、口碑や『総国誌』などの地誌から集める。巻頭に著者の序と緒言を置き、上総国と郡の名義を説いたのち、郡ごとに町村の所在を添えた見出しで一話ずつ並べる。