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東浪見に漂着した竜宮の千田の如来

所在地千葉県長生郡長南町千田(称念寺)
年代伝承
登場里長
出典日本伝説叢書 上総の巻

どんな伝承か

千田の唐笠山称念寺の本尊、俗に千田の如来は、竜宮から現れた阿弥陀如来だと伝える。昔、夏の暴風の七日後、東浪見の岸に人のいない大船が着き、中には仏像一体と三つの幣だけがあった。惣社に神託を乞うと、この仏は竜宮伝来の如来だから千田の称念寺へ、三つの幣は二宮・豊菊・広瀬の三社として鎮守にせよとのお告げだった。東浪見の人々が惜しんで決めかねるうち、千田の里長と称念寺の住職に同じ夢告があり、船に五色の旗を掛けて如来を迎えた。一松と中里の境で雲から獅子が降りて戯れたのでそこを獅子の遊び場と名づけ、船の綱が切れた所を綱島と呼ぶ。鎮守の左右には船と綱を埋めた船塚・綱塚がある。

原典より

豊栄村千田区唐笠山称念寺(門徒七百余戸)の本尊、俗に千田の如来は、竜宮出現の阿弥陀如来であるといふ。—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1917年(大正6年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1917年(大正6年))

『日本伝説叢書 上総の巻』は、藤沢衛彦が大正六年に編んだ上総国の伝説集である。夷隅・長生・山武・市原・君津の五郡にわたり、地名の由来、社寺の縁起、城と武将の事跡、大蛇や狐つきの怪異、俚謡や民間の風俗を、口碑や『総国誌』などの地誌から集める。巻頭に著者の序と緒言を置き、上総国と郡の名義を説いたのち、郡ごとに町村の所在を添えた見出しで一話ずつ並べる。

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