白紙明神
どんな伝承か
本銚子町川口のあたりに、白紙明神と呼ばれる小祠がある。言い伝えによると、昔、白河院(一説に鳥羽院)の御代に、ある者がひとりの娘を慕い、これを妻にと望んだ。ところが娘はその求めを嫌い、ある夜、小船(一説に盥)に乗り、なお我が身と見せかけて枕を白紙に包み、死を装った。娘の死を疑って訪ねてきた御使の臣は、まことに死んだものと信じ、悲しみのあまり自らも身を投げて死んでしまった。白紙明神は、この娘のことと、白紙のついた櫛とを埋めて祀ったもので、はじめ櫛紙明神と称したのを、のちに白紙の神へ改めたのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 下総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・大正~昭和初期(推定))
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 下総の巻』を全179話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。