椎柴野
どんな伝承か
海上郡椎柴村大字小船木から隣地へ到る道路のかたわら、野尻と呼ばれるあたりに、大きな椎の樹がある。この樹の下に一つの古碑があり、この地を椎柴野というのである。ここからは川を隔てて常陸国鹿島郡を一望に収め、遠く海を望むこともできる。この地は郡内でも最も早く開けた土地であると伝えられている。碑には「夏苧曳く海上潟の椎……鳴きつつあさりして」という和歌が刻まれている。今あるものは後に建て直したものであるという。『海上郡誌』に見える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 下総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・大正~昭和初期(推定))
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 下総の巻』を全179話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。