蛭取り仁王
どんな伝承か
安房郡丸村大字石堂の石堂寺の仁王は、大層あらたかな仁王として知られ、農人は豊凶を占い、若い男女は縁結びを願って紙を噛ませたという。里の言い伝えによれば、この仁王は歩みが達者で、時にお二人連れで夜遊びに出ることもあった。ある夜、田圃を歩いていた際に蛭が足に取りついたため、そのうるささに懲りて二度と山門を出まいと決めたという。おかげで石堂寺の近辺には蛭がいないと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・江戸~明治時代)
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 安房の巻』を全186話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。