枝が伸びると戦が起こる鬼の松
どんな伝承か
蒙古の人の死骸を埋めて植えたと伝える松で、この松の枝が三尺伸びると戦争が起こるといわれた。国内に鬼の松は三本あり、一本は筑前の生の浜、もう一本は外国にあるという。日清戦争のときにもこの松は芽を大きく吹き出し、やがて三本の松に火が上がったと伝える。今は枯れ朽ちている。
原典より
蒙古人の死骸を埋めて栽ゑたといひ、この松の枝が三尺のびると戦争があると傳へてゐる。—— 日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年))
『日本伝説名彙』は、柳田國男の指導のもとに日本放送協会が昭和二十四年に編んだ伝説の名彙である。全国の伝説を、その拠り所となる木・石・岩・橋・清水・淵・塚・坂・屋敷・地蔵などの地物の名ごとに集め、伝わる県郡村名を付して、郡誌・市町村誌や伝説集、民間伝承誌などの出典を括弧で示す。冒頭に柳田の「傳説のこと」を置き、木・石岩・水・塚・坂峠・祠堂の部に分けて、巻末に資料の解説と種類別索引を付す。