親鸞の杖から育った西念寺の逆杉
どんな伝承か
稲田の西念寺は、親鸞上人が十年のあいだ止住した地と伝わる。その傍らに、枝も葉も逆さに生えるという大木の逆杉が立っており、これは上人が越後から杖として突いてきたものが根づいて育ったものだといわれる。杖を挿したものが成長したと語る杖杉の伝えは各地にあり、この木もその一つに数えられる。
原典より
ここは親鸞上人が十年止住の地であつて、傍に枝葉の逆に生ずる大木の逆杉がある。—— 日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年))
『日本伝説名彙』は、柳田國男の指導のもとに日本放送協会が昭和二十四年に編んだ伝説の名彙である。全国の伝説を、その拠り所となる木・石・岩・橋・清水・淵・塚・坂・屋敷・地蔵などの地物の名ごとに集め、伝わる県郡村名を付して、郡誌・市町村誌や伝説集、民間伝承誌などの出典を括弧で示す。冒頭に柳田の「傳説のこと」を置き、木・石岩・水・塚・坂峠・祠堂の部に分けて、巻末に資料の解説と種類別索引を付す。